教 職 〔31〕次の一説が含まれる教育論はどれか、@〜Dの中から一つ選びなさい。解答番号は[31]。 「どの教科でも知的正確をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的 に教えることができるという仮説から始めることにしよう」 @ コメニウスの「大教授学」 A ブルーナーの「教育の過程」 B ルソーの「エミール」 C ペスタロッチの「隠者の夕暮れ」 D ヘルバルトの「一般教育学」
〔32〕次の事例を読んで、対応としてふさわしくないものを、@〜Dの中から一つ選びなさい。解 答番号は[32]。
| 〈事例〉 都市部の住宅密集地。昔ながらの伝統行事が受け継がれ、地域共同体も残っている。こ の小学校には、多種多様を家庭背景を持った子どもたちが入学しくる(各学年3学級)。 4年生までは比較的落ち着いた学年だった。5年2組(児童数28名)の担任A教諭は、40 歳代後半の女性教諭。どちらかといえば、「おとなしくて、きっちりしたい先生」だった。 * * * 5年生になったとき、R男が2組に転校してきた。R男は、幼い頃から親の温かい愛情 を受けずに育てられ、育児放棄などの虐待を受けていた。両親は離婚し、現在では親戚に 預けられて学校に通っている。R男が荒れ出したのは、2学期に入って学校行事の練習を していたときだった。A教諭に乱暴な言葉を吐いたり、物をぶつけたりするなどの行動が 目立つようになった。算数が難しいと感じるようになった子どもたちが、R男の行動をま ねるようになった。「彼についていけば授業を受けなくて済む」ということで、終始2〜 3人が授業中に教室を飛び出すという光景が珍しくなくなっていった。やがて、5年生の 別の2クラスでも同じような状況が生じていった。 こうした状況にA教諭一人ではとても対応できないということで、教務主任や担当外の 教師たちが交替で入り込み、彼らが落ち着いて教室に戻るまでつきあった。3学期に入り、 なんとか45分の授業を持ちこたえるようになったが、A教諭は限界を感じで結局担任を降 りることになった。 * * * 6年生になると、全クラスの担任が交代した。依然としてR男の立ち歩きや乱暴な言葉 が見られた。教室の様子を教育委員会や保護者に見てもらうなどの対応をとりながら、T T(ティ一ム・ティーチング)などの対策もとられた。まったく好き勝手にさせるのでは なく、かといって押し付けるのでもなく、まずは信頼関係をじっくりつくれるようにコ ミュニケーションを心がけた。「何かあったときはみんなで考えていこう」ということを 大事にしていった。会議などで忙しくなっても子どもたちの様子がわかるようにと、R男 の学級担任のB教諭は[一日感想]を書くことを提案した。クラス全員のノートを自宅に 持ち帰り、一つ一つ丁寧に感想を書いた。やがて子どもたちは言葉で思いを伝えてくれる ようになり、B教諭との信頼関係が深まっていった。R男になんとなく従うものも減り、R男 自身も3学期には立ち歩かないようになった。彼が受けている心の傷はそう簡単には癒さ れない。が、卒業する時にR男が語った「先生ありがとう」という言葉をB教諭は何よ りの宝だと考えている。 |
〔33〕「小・中学校、高校、盲・聾・養護学校の指導要録の改善通知」に示された新学習指導要領 に基づく評価の在り方として誤っているものを@〜Dの中から一つ選びなさい。解答番号は[33]。 @ 小・中学校では、学習指導要領に示す目標に照らして、実現状況を観点ごとに三段階で 評価する。 A 「総合的な学習の時間」については、「学習活動」を記述した上で、指導の目標や内容に 基づいて定められた観点を記載し、観点別に文章記述する欄を設ける。 B 目標に準拠した評価を加味しつつ、集団に準拠した評価を行う。 C 小・中学校では「関心・意欲態度」など四つの観点を基本とする。 D 行動の記録については、行動の状況を項目ごとに評価する現行の方法を維持する。 〔34〕教育の情報化によって生じる問題への対応として、ふさわしくないものを@〜Dの中から一 つ選びなさい。解答番号は[34]。 @ 情報化の及ぼす影響や情報モラルの育成について指導する。 A 「心の教育」に対する指導を充実する。 B 有害情報に対するフィルタリング技術などの開発成果を活用する。 C 授業が円滑に行われるためのコンピュータ環境のあり方を研究する。 D 使用目的を教科学習に関する利用に限る。 〔35〕次の文は学校評議員精度について述べたものである。@〜Dの中から誤っているものを一つ 選びなさい。解答番号は[35]。 @ 学校評議員精度は、学校長が保護者や地域の方々から意見を聞いたり、助言を求めたり することができるようにする仕組みである。 A 学校を地域に開かれたものとするとともに、それぞれの学校が、いわゆる説明責任を果 たしてちいきの 信頼に十分にこたえながら、地域の声を学校づくりに生かしていくことがで きるように学校評議員精度を導入した。 B 学校長は、必要なときには学校評議員の意見や助言をよく聞いて参考としながら、自ら の判断で決定を下し、それらを学校づくりに生かしていくようにしていかなければならな い。 C 学校評議員は、学校について日ごろから感じたり考えたりしていることを自由に述べる ことができるが、必要に応じて意見を調整したり、合議によって何かを決めたりすることも 大切になる。 D 学校評議員をどのように選ぶかについては、学校長の推薦により、教育委員会や学校法 人などの学校を設置するところが委嘱することになっている。
〔36〕学習指導要領第1章総則「指導計画の作成などに当たって配慮すべき事項」または「教育課程 の実施等に当たって配慮すべき事項」で述べられていないものを、@〜Dの中から一つ選びな さい。解答番号は[36]。 @ 学校生活全体を通して、言語に対する関心や理解を深め、言語環境を整え、児童又は生 徒の言語活動が適正に行われるようにすること。 A 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む 態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。 B 学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り、児童又は生徒の主体的、意欲的な 学習活動や読書活動を充実すること・ C 海外から帰国した児童又は生徒などについては、学校生活への適応を図るとともに、外 国における生活経験を生かすなど適切な指導を行うこと。 D 各教科等及び各学年相互間の関連を図り、系統的、発展的な指導ができるようにするこ と。 〔37〕次の図はWHO(世界保健機構)が採択した障害分類のモデルである。このモデルから説明さ れることとして、ふさわしくないものを@〜Dの中から一つ選びなさい。解答番号は[37]。 @ このモデルは、障害を把握する上で役立つ。 A 活動の種類や接続時間が、健康状態に影響を及ぼすことが考えられる。 B 心身機能・構造の障害は、改善されることはない。 C 活動の状態の背景にある環境印した個人因子に配慮する必要がある。 D 心身機能・構造などに障害がある時でも、活動に工夫をすることによって、社会参加す ることができる。![]()
〔38〕ア〜オは人間の発達期の特徴を述べたものである。時期の早いものから順に並んでいるもの を@〜Dの中から一つ選びなさい。解答番号は[38]。 ア 行動が活発になり、子ども達だけの世界をつくる時期でギャング・エイジと言われる。 道徳的発達については、自己中心的から平等の相互適応の段階になる。 イ 言語は日常の会話が出来るまでに発達し、情緒もかなり分化するが、親への依存から、 脱皮する過程で第一次反抗期が現れる。 ウ この時期の前半は感覚器、後半は知能の発達が著しい。 エ 身体は充実し運動能力は著しく発達する。しかし生活は依存的である。 オ 独立の要求と依存の要求という相反する方向性を持つ心理が葛藤し、それが矛盾した行 動をとらせる。 @ ウ -> イ -> エ -> ア -> オ A ウ -> イ -> ア -> エ -> オ B イ -> ウ -> ア -> エ -> オ C イ -> ウ -> エ -> オ -> ア D ウ -> イ -> エ -> オ -> ア 〔39〕ア〜オはAD/HDの特徴を述べたものである。ただし文の組み合わせを@〜Dの中から一 つ選びなさい。解答番号は[39]。 ア 苦手な課題も、静寂な落ち着いた雰囲気の中であれば、集中して取り組める。 イ 1〜2時間位の短期記憶は優れているが、記憶や知識としての定着は苦手である。 ウ 知的な遅れを伴うことはないが、行動、感情、気力等の自己コントロールは苦手である。 エ 目標に沿った行動分析や手順に沿った活動は苦手である。 オ 自己評価は低く、自尊心が強いので友達とのトラブルが多い @ ア と エ A イ と ウ B ウ と エ C ウ と オ D エ と オ
〔40〕すべての子どもが一定の到着水準に達することをめざした指導と評価の理論である「完全習 得学習」の考え方を展開したアメリカの教育学者を@〜Dの中から一つ選びなさい。解答番号 は[40]。 @ ワトソン A ソーンダイク B ケーラー C アンゼンバーグ D ブルーム 〔41〕次のア〜カの文は心理検査について述べたものである。正しい組み合わせを@〜Dの中から 一つ選びなさい。解答番号は[41]。 ア 投影法とは、漠然とした形のものを見せた時の被験者の反応、解釈を分析し、性格の 無意識な部分を捉える方法で、ロールシャッハ・テスト、ゲスフーテスト、TAT等があ る。 イ 投影法の長所は、診断者の主観が入らず、被験者が意識的に解答を歪曲することもなく、 客観性が高い。 ウ 言語を用いないで、一定の作業を被験者に与え、作業量や経過を測定し性格を診断する 検査を作業検査法といい、内田・クレペリン検査がある。 エ ソシオメトリック・テストは、集団内における受容と拒否の範囲を測定し、集団内にお ける個人の位置や集団の構造的発展状況から人間関係を測定する。 オ 質問紙法は、質問形式で自己評価を求める方法で、実施が容易で統計処理がしやすい。 カ ロールシャッハ・テストは左右対称のインクのしみのカードを見せそれぞれ何に見える かを判断させ、知的水準、葛藤、性格特性などを見る作業検査法である。 @ ア イ ウ A イ ウ B イ オ カ C ウ エ D エ カ