はじめまして、横浜で小学校教師になって2年目になる私の実体験が少しでもお役に立てればと思い、メールします。

教員になりたい、という気持ちを持ち続けてほしい!と思います。
 
私は教育学部とは関係のない学部を卒業し、食品メーカーに就職しました。しかしいろいろ適正を考えて、「会社勤めはあわん!」と判断し、丸2年で退職しましたで、目をつけたのが、教員という職業です。厳密に言うと、やめようと考え始めて、半年くらいはいろいろな本を読んで、「自分はどんな職業につけば自分らしいのか」を模索していました。その時にたまたま本屋で見たのが、「らくらく教員合格術」(?)とかいう本でした。教員は社会的に信頼性が高い、長期の休みがある、学生時代しか味わえない行事がある、給料も結構いい・・・など「え!そうだったんだ!」って思わせられることがたくさんのってて、(もちろん子ども大好きが大前提ですよ!)「これは小学校教師しかない!」という決断にいたったわけです。単純な俺・・・。で、免許はもちろんもってなかったので、「どうしようかな」と思ったのですが、このときも「らくらく教員合格術」がまた、やくに立ったんです。そこに免許の取り方まで載ってたのです。そこで、「大学の通信教育で取れる」ということがわかり、これだ!と決めました。大学の基礎単位は取得してましたので、教員に関する単位のみを通信教育でとるわけです。1種なら2年、2種なら1年で取れるので、前者を選択しました。「1種、2種で採用に影響があるんかいな?」と純粋に疑問なんですが、まあ1種の方が、採用する側にしてみたら1種の方が「やる気」が感じられるんじゃないかと思って1種にしました。実際、2種免許をもってる人が、通信で1種を取り直している人が私の周りにもたくさんいました。やっぱ2種では不安を感じるのかもしれません。「2種だから受からないんじゃないか」と。(実際はどうか不明)
 
学習塾の数学講師をしながら、通信教育できっちり2年で1種免許を取得しました。この塾は小・中学生を対象にしてたので、子どもとの接し方・保護者対応など、すごく勉強になりました。ぜひ、教員を目指す人は塾講師してみたらいいと思います。塾と学校の両方の立場を理解することはとても大切なことだと最近、思います。うちのクラスの子どもも私立中学校を受験したい子がいて、塾に通っています。その時、保護者や児童の気持ちが塾側の立場からも理解できます。保護者の人にも「私は学校の教師になる前に、塾講師をしていました。」と公言していますので、安心感もあると思います。通信教育は夏・冬・春にスクーリング(通信のレポート提出とは別に、実際に大学に行って授業をうけること)が集中していますので、塾の理解があって初めて受講できるんですけど、うちの塾はすごく理解があって、長期休みもいただきました。そのおかげで教育実習も1ヶ月丸々塾を休んでいけました。
 
通信教育ははっきりいって自分との戦いです。実際、怠けている人は8年立っても修了できていません。(そんな人を知っています)。だから、スクーリングなどで知り合った人と情報交換したり、励まし合ったりしながらやっていかないととてもじゃないけど無理です。ときには、レポートを写させてもらったりも・・・。だめですけどね。
 
免許を取った後は採用試験です。私は大阪出身なのでもちろん大阪府採用が第一希望でしたが、2000年度は確か80人しか採用しない、ということ。「1600人以上が受験するのに80人しかとらんかったら、通るわけないやん」と普通の感覚の人だったら、容易に想像つくでしょう。当時27歳だった私は「どうしても早くきょうしになりたい」と思ってたので、背に腹はかえられんということで、採用人数の多い都道府県を探しました。横浜市、愛知県が200人近い採用人数だったので、受けることにしました。
 
試験勉強ですが、短期間(4〜7月)で集中してやりました。それまでも土日塾のないときは、図書館にこもってシコシコ勉強してましたが、あまり身になっていなかったように思います。主な勉強は教員用の問題集の「ランナー」これは、通信友だちに勧められて始めましたが、広範囲をうまくまとめています。採用試験に行くと、周囲の受験者がみんなランナーを見直して手びっくりしました。キョウサイの定番みたいですね。あとは、協同出版の通信添削をやってました。月1回送らないと行けないので意志の弱い人でもやれます。私は基礎ができてないので、参考書をみながらやってました。それでも、できないところがあったりして苦労しましたが、できなかったところも後で添削されて返ってきたものを再度ノートにまとめなおしたりして自分のものにしました。後は、共同出版の雑誌「教職課程」を毎月読んで、ちぇっく。直前には狙われるところがまとめられているので、ノートにかいたりしてまとめました。この3点が中心です。あまり他の問題集などに寄り道せずやることが長続きの秘訣です。あと、通信添削には、たくさんの参考書や六法がセットで送られてきますので、とても役に立ちました。
 
採用試験の結果は横浜市で採用、大阪は最終で不合格、愛知は1次不合格。愛知は、地元の人と地方の人で区別されている印象を受けました。1次ペーパーの後で集団面接があるんですけど、他府県から来ている人にはほとんど質問すらなかったように思います。「あっ落ちたな」と思いました。
横浜市の試験について簡単に説明します。1次試験はチェックシートによる一般教養と教職教養の筆記試験と小面接と呼ばれる集団面接。筆記試験は聞くところによると「7割取ればクリア」できるとのこと。最近、同僚から聞きました。だから、人数はあまり関係ありません。あまりひねった問題はなかったように思います。教職教養もさほど難解なものはありません。問題は小面接。私は勉強不足で知らなかったんですが、とてもユニークで、5,6人で表現運動をさせられます。「ポップコーンがはじけるところを表現してください」とか「花火を表現してください」とか。話し合いの時間を5分くらいくれて、その後、3分くらいで表現したと思います。実際に、試験官をされたうちの学校の先生にきいたのですが「協調性」「リーダーシップ」「ひたむきさ」をチェックしてるんですって!だから、内容ももちろんですが、話し合いの時の様子なんかも見られているということ。あまり発言もしないで、参加もしないでという人はここでアウトです。私の時は「ポップコーン」で、メンバーの子達も女の子が多く、必死だったのが笑えました。ある子は白熱しすぎて、ぶつかってこけてたりして。でも、そのやる気を買われたのか、最終までその子は残ってました(笑)。その後、汗だくのまま、簡単な質疑があります。息ももちろん切れてます。そのおかげでリラックスできるように思います。果たしてそこまで採用側が考えているのかは疑問ですが。
 
2次試験は実技中心。体育は水泳25メートル泳。泳法は自由で、タイムをとってました。あくまでも参考ということ。私はあまり得意ではなくて、タイムもあまりはやくなかったように思います。受験生は全員完泳してました。まずは25メートル泳げないと話になりません。あと、ジグザグドリブル。これもタイムをとってました。図工は「スプーンをもった手を描く」といったもの。スプーンは想像です。鉛筆が事前に用意するように言われてます。B5版の画用紙に濃いめの鉛筆で描きます。時間もたっぷりあります。音楽は最大の難関・オルガンの弾き歌い!(個人的に)。私のようにピアノの経験がない人は、きつい。私も採用試験前に1年ほどヤマハの音楽教室に通いましたが、付け焼き歯では太刀打ちできません。「まきばの朝」「ふるさと」「スキーの歌」が事前に課題として与えられていて、その中から1曲を自分で選んで弾きます。緊張してうまく弾けず、「ああ、落ちたな」と思いました。でも、男子、女子でわかれて行うんですが(実技はすべて)、男子はみんなウダウダでした。たまにうまい人ももちろんいますが、ほとんどが弾けなくて、片手だけで弾いてる人もいて、「そんなのアリ!?」って感じでした。実はこれ、実際は歌しかみてないらしい。(同僚の先生情報)。オルガンが弾けるかではなく、大きな声で歌えてるかを見てるとか。私が合格するのもうなずける(笑)。リコーダーの初見演奏ってのもあったな。これは得意なのでだいじょうぶでした。簡単な♭や♯もあります。忘れてる人はチェックしておかないといけません。小論文は「総合的な学習の時間」の関連したものだったように思います。あまり覚えてませんが。これは時間配分きついです。途中までしかかけなかった人も多かったみたいです。実技は基本的なことだけで横浜は結構楽です。私のような運動神経ゼロの人でも受かるんですから。聞くところによると、ジグザグドリブルで骨折した人がいたそうです。「かわいそうに」とおもったらその人も受かってた、という話もあります。一体どこを見て採用してるのか?わかりません(笑)。
 
別の日に面接がありました。試験官1人に受験者1人の個人面接。これはかなりつっこんだことを聞かれました。今までの経歴の話が中心でした。「会社員の時はどんな仕事してたの?」「どうして教師に転職しようと思ったの?」といったもの。
あと、周りの人の中には「どうして教職浪人中、働かなかったの?」と非難めいたことを言われた人もいて、ちょっと圧迫はいってました。私の試験官はいい人でしたが、その人にもよるんじゃないかなと思います。まずは、何をきかれても、ひるまず、堂々としていること時には笑顔で話すことも大事だと思います。私の場合、「年齢が年齢だけに私は早く現場に立ちたい」ということをアピールしました。大阪人だから地元に逃げるんじゃないか、と思われたくなかったので、場所は不問であることをアピールしました。あと、「子どもたちが遊具を取り合いしてけんかになったと、先生にいいに来たとき、あなたはどういう風に対処するか」というシュミレーションの一人芝居をしました。このシチュエーションはさまざまなようですが、みんなやらされてました。知識とかではなく、実際の現場でどのようにあなたはできるのか、ということが問われて居るんだとなと感じました。あまり知識ばかりをひけらかすのではなく、ありのままの自分を熱く語ることが必要ではないでしょうか
最後に集団討論がありました。討論の時に司会は絶対にしてはいけない、らしい。これも同僚からきいたんですが、してしまうと落ちるらしい(何故なんでしょう?)。ほかにも結構その噂は聞いてます。注意しましょう。一人一人テーマを与えられて「模擬授業」をして、感想を言い合うというものでした。部屋の四隅に試験官がいてなにやらチェックしてます。テーマは「委員会活動」「クラブ活動」など。私は関西弁でそのまましたんですが、「柔らかい感じがしていいね」と言われました。実は今でも、関西弁で授業をしてて、子どもたちも違和感なく聞いています。時には子どもたちにも伝染してしまいます。校長先生の理解のたまものです。配属校にいって面接したときに「ぜひそれでいきなさい。」といってくれたので。子どもにとっても、私にとっても、自然が一番いいと思います。
 
大阪も最終までいってて、どちらも同時期に合格発表があり、大阪が先に不採用がわかり、あせりました。が、横浜に拾ってもらえ、最高にうれしかったのを覚えています。教師になって2年目ですが、違和感はありませんし、横浜で良かったなと思います。関西弁もうけがいいですしね。叱るときは関西弁はかなり効き目があります(笑)。ぜひ地方の人もどんどん他府県にいって教師をしていってほしいです。
 
私は2回目の採用試験で合格できました。1回目は免許取得見込みの年に大阪のみ受験しましたが、1次すらだめでした。やっぱり、全く準備せずはまずいですね。それなりに勉強をした、という自信をつけるためにも日々「教師になりたい」という信念をもって頑張ってください。私はラッキーでしたが、実際わたしよりも頑張って勉強してる人の中には3,4年不採用の人もいますあきらめないことが大切なんだなあとその人達をみてて実感しますし、また、教師になってからもその気持ちをいつまでも忘れずにいたいと思います。どんどんいろんな都道府県にチャレンジして、若い教師が多くなって欲しいと思います。うちの学校も高齢化が進んでて、若いエネルギーが必要です。ぜひそんな多くの学校を救ってほしいとおもいます!