さらぽんさんから貴重な教員採用試験の体験談をいただきました。
東京都公立学校教員採用試験
 私の受験歴 
平成14年度(2001年夏) 
◆二次試験

 一次試験の結果が出る日まで,素でその存在を忘れて過ごす。
 もうこうなったら私学適性に賭けるしかないぞって気分だった。
 そういえば今日発表だった気がする…でHPを見て,「あれまぁ」という気の抜け具合。
 邪心のなさが勝因だったか?

・対策
(1)健康診断書
 別に対策じゃないですね。  
 でも予備校の夏期講習が連日入ってたんで,空いた日になまけず病院に行く。 
 新宿の東京医科大学附属病院。
 何でも国公立の病院・大学の附属病院・教職員組合の三楽病院・赤十字の病院・結核予予防会の診療所じゃないとダメっていうんだからしかたない(どうしてもってことだったら総合病院でも可)。
 ↑たしかそう。
 所定の用紙があって,その項目だけ検査してもらえばいいので安く上げようと思えば上がるらしい。
 身長体重視力聴力とかないし。  
 レントゲンと血圧と…あと何だったけか?
 聞いた話では結核でなけりゃいいらしいけど,真偽は不明。
 武蔵境の赤十字病院では¥8000くらい(うろ覚え)といっていた。 
 東京医科大では¥7300。
 ただし,病院側の用意したフルコースが必須。
 「ちぇっ」と思ったけど,しょうがない。
 おんなじ用紙を持ってた人もいたんでよしとする。
 健康診断書は即日発行で無事ゲット。

(2)学習指導案
 任意の対象・教科・科目・単元を1単位時間分で作成。
 考えるまでもなく,高1・地歴・世界史は決定。
 あとは単元。
 やっぱり一度授業をしたところがやりやすそうだし,私自身の専門分野も近現代史なのであれこれ考えた結果「アヘン戦争」以後の中国近代史で行くことにする。
 
 ただし,この指導案で取り上げるのはアヘン戦争そのものではなく,その背景をみっちり。
 正直なところ,教育実習のときにはほとんど指導案を作らず(指導教諭との打ち合わせでは板書ノートに関して細かく指導を受けた),研究授業のときに一回こっきりだったので書式その他に苦労した。
 去年のα高でやった授業(教材)を今年のβ高で行おうとする意欲的だか何だかわかんない代物ができあがった。


(3)面接票
 面接の土台になる用紙。
 まあ書きこんでいけばいいんだろうけど,ときどき悩む。
 勤務地とか配属の希望とか。
 離島はなぁ…でもやだとか書いたら不利かなぁ…とか。
 特殊教育の免許持ってないのに「オッケーです」とか書いていいもんなのかなぁ…とか。
 ぎりぎりまで悩んだ結果,受かったらそのときまた考えればいいやというコンセプトのもと,All Okay!!でいくことにする。
 あやうく小学校にまで○をつけそうになった。
 
そりゃぁ無理だ。
 あとは教科指導以外の得意分野に困る。
 運動部の顧問を引き受けるのはやぶさかでないけど,技術指導を求められても困るし。
     
 (詳しくは,面接票コピーをご覧ください。)

(4)面接
 これは迷った結果,時事通信社の面接セミナーに参加。
 大枚¥20000をはたく。

 内容は当日の日記から…↓

 …というわけで今日は面接セミナーである。
 何の面接???…当然二次試験である。
 どちらかというと今までそういうのに目を背けてきたけれど(まあ貧乏だったしな),いつにないラッキーが降って来た今年,やれるだけのことはやろうという気分になったらしい。
 主催は時事通信社。
 意外に思う向きもあるかもしれないが,あそこは何気に教採関係の仕事もしてるんである。
 セミナーの会場は早稲田ワーキングスクール@高田馬場。
 8:45集合。
 なーんかアンニュイで心なしか吐き気なんかもしちゃったりするというテンションの低さで会場に入る。
 自治体別,校種別対策ということで10人前後ずつ小さな教室に振り分けられる。 
 私が指定された教室に入っていくと,すでに2人座っていた。
 愛想よく「おはようございます」と挨拶する俺。
 …緊張してんのか敵対心持ってるのか知らんけど,シカトはないんじゃない???
 それで生徒に「挨拶は人間関係の基本だ」とかいっちゃったりするんだろうか。
 えー,余談ですが教員採用試験というのは"競争"試験ではなく,"選考"試験なんですね。
 そういうことになってます。
 つまり,必ずしも試験でいい点とればいいというのとは違う。
 いくら試験ができても"教員として不適格"であると判断されたら落とされるわけです。
 
ともすれば,人間性批判人格否定につながっちゃうんですな。
 怖いでしょ。
 だから,Yahoo!の掲示板なんか見てても教育関連のところは荒れるんですよ。
 「私だったらあなたみたいな人に自分の子どもを預けたくありません」「おまえのような奴が教師になるから子どもがグレるんだ」とか。     
 うーん…怖い,怖いぞ。
 
不合格≒人格否定になりかねんところが,一般の公務員試験との違いかも。

 私の教室は全部で13人。
 社会科の人,国語の人,英語の人,特殊教育の人。
 なんか複雑。
 社会の採用予定人数はせいぜい5〜6人(一次通過の人数から推測して)ってとこだからな。
 まあこれもご縁なんで勉強させてもらおうと思う。
 
 午前中は模擬授業および個人面接。
 もちろんマンツーマンでみっちりというわけにはいかんから,"他人のを見て勉強"。
 でもそれはそれで有益である。

 個人面接ではまず模擬授業。
 「指導案を提出してください」といわれて教室の中がちょっと騒然とする。
 だってそんなこといわれてないし。←子どもじみたいいわけだけど。
 電話で「特に持っていくものはありませんよね?」って担当者に確認したら,「はい」って言ってたし。
 でも一応未完成だけど持ってはいたんでそれを面接官役の講師の人に渡す。
 そしたら…ほとんどの人が持ってやんの。
 なんだかねぇ。

 あらかじめ決められた順番に模擬授業を行い,そのあと面接。
 自分の番以外は他人のを見てる。
 これが結構勉強になるんだな。
 
何せ特技は人のあら捜しだから。
 そしていざ自分の番になると練習だってわかってるんだけど,緊張してるのがわかる。
 なんてかわいい俺。
 大枚払って練習に来て良かったと思った。
 面接についてはそこそこ落ち着いて受け答えができた。
 あとはそれが本番でできればねぇ。
 講師の先生からは挙措についてお褒めの言葉をいただく。
 やっぱりお育ちが出るんでしょうね。
 まあそれしか褒められてないとも言えるけど。
 私の名誉のために言っておくと,他にも評価されたところはある。
 午前中の時間で一番印象深かったのは
「現職批判は絶対にしてはいけませんとのお言葉。
 …含蓄があるなぁ。

 午後は集団討論の練習。
 同じ教室に振り分けられた13人をさらに二分。
 …それにしてもここでいっしょになった中高社会の人たちは地歴も公民も濃ゆいなぁ。
 自己PRを聴いてみてわかったけど,大学4年生ですって人は皆無(英語では一人いた)。
 大学院出てたり,何年か講師経験積んでたりなひとばっか。
 私がホント可憐に見えるくらい。
 ここで出会ったのはごく一部の人に過ぎないけど,やっぱり現役学生で1次通るって難しいのかな。 
 もちろん講師経験あるから優遇されるってことはないんだけど。
 
 集団討論のテーマは「これからの社会においては学校・家庭・地域社会の連携が大切といわれている。1:これについてどう思うか,2:教師としてどう取り組むか」。
 ちょっと考えてから,おのおのが順番に意見を述べていく。
 一番アクの強い公民のお兄ちゃんがそこそこのリーダーシップを取ってくれたんで助かる。
 でも全体としては討論というより,やや腰が引け気味の遠慮がちな意見交換といった感じだった。
 なるほどなぁ…と思いながら私もぽつぽつ意見を述べる。
 …
集団討論って疲れるということがわかった。
 前半後半各々のグループの討論を通じて思ったのは,みんな(教職に有用でありそうな)何かしらの経験をしていてそれに基づいてしゃべるから,平行線になるか,大政翼賛状態になるかのどっちかなのかなってこと。
 あんまりあからさまに他人の意見を批判できない(協調性がない→教職不適格)から,「Aさんのおっしゃることはほんとにもっともで〜」と互いに持ち上げまくり。
 だけど自分もアピールしなきゃだし,それで…疲れる。
 集団討論は当日組むメンツにも左右されそう。      

 ひととおりこなして,なんとなく感じはつかめた気はする。
 私は誰かと一緒に勉強会してるってわけじゃないし,いっぺん人の前でしゃべってみといて良かったんじゃないかって思う。
 あとは自己PRを練ったり,指導案を完成させたり,やることはいっぱいある。
 わずかの自信とあふれんばかりの不安を胸に,セミナー会場を後にする俺。
 果たしてこれで二次試験オッケーかは謎である。


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