さらぽんさんから貴重な教員採用試験の体験談をいただきました。
東京都公立学校教員採用試験
 私の受験歴 
平成14年度(2001年夏) 
◆二次試験

・集団討論
  あー…集団討論…。
  9:30より10分くらい前に,案内の方が集団討論の会場へ誘導してくれる。
 この人,現職の人なんだよなぁ…。
 いかにも“先生”っぽい感じ。
 だけど穏やかにかつやさしい言葉をかけていただいて,少しホッとする。
 会場は普通の教室でうしろの壁際に机が寄せてあり(だった気がする???),教卓の前に面接官の机が三つ横並び,教室のうしろ半分に受験者の机が六つ半円形に並んでいる。
 ここで討論するのかぁ…。 
 番号順に教室の前に並んだところで,「すいません…」と“はばかり”に行く。 
 ある意味野球選手が打席をはずすのに似ている?
 (でもこれで誰のリズムを狂わせようというのか?)  
 討論の時間ってどのくらいあるのか知らない(観てない)けど,そこそこ長丁場なんだろうと思うので,はばかりに行けてよかった。
 並んだ順に教室に入り,着席。荷物は足元。
 前から2番目に並んだ私は,「B」なる席に着く。
 教室が会場なあたり,そのかみの高校入試を思い出す。
 だけど今のほうがよっぽど人生かかってんだな,たぶん。
 まずはお約束,
2分間の自己PRから。
 この時間は中央の仕切り役らしき面接官が自分の時計で測るらしい。
 チーン♪とベルを鳴らしてから,しばらくは受験者を眺め,リミットが近づくとまたベルを鳴らすタイミングをはかるべく時計に目を戻す。
 この動作が結構気になるなぁと思う。 
 2番目が私の番である。
 一応これだけは練習してきたんだけど,うまくできるかどうか…。
 何せ面接セミナーのときはやけくそもあって4分たっぷりしゃべってたから。
 チーン♪
 話した内容は以下の三つ。
 (1)フルネームを名乗り→(ちょっと変わってるんで)苗字の説明と生徒からつけられた綽名。  
 (2)現在の状況→私立の男子校で非常勤講師をしていて…云々。
 (3)授業に役立てるために作ったHPのこと→見ればおわかりであろうが多少ハッタリも交えて。夏休みに出した課題(読書感想文)のこと,これを通じてネチケットやマナーを学んでほしいということを話す。
 2分よりやや早く終わる。15〜20秒くらい?(この間が気まずい)……チーン♪
 まあ,途中で切られなかっただけよしとしよう。
 
心がけたのは棒読みはすまいということ,愛想よくということ。
 常に全体に向かって話をするようにはできたかな。
 これから(心ならずも)集団討論をしなきゃなメンツに,ちょっとはどんな奴なのかを知ってもらわねばと思ったから。
 自分の中では,60良というところか。
 でもこれでやや落ち着いて,他の人の自己PRに耳を傾けることができた。
 討論するメンツについて情報を得ておくというのは大事だな。
 特に私らのグループは集団討論が先なぶんお互い話をする機会がほとんどなくって,空気があったまってなかったから。
 聞くとなるほど,どうも現役の学生はいないらしい。
 講師をしていたり,フリーターだったり,民間の会社で働いていたり。
 年齢もそんなに変わりなさそう。
 おしなべて25前後ってとこか。
      
 このあたり順序はよく覚えていないが,面接官から全体に対していくつか質問があった。
 
「できるだけ簡潔に」を強調される。
 まあ受験者が6人もいればそうだろうな。
 ここで訊かれた内容はよく覚えていない。

 討論の課題は問題用紙の形で配布される。
 合図とともにめくってみると…。
 (原文どおりではないけれど)
 
「フリーターの増加について」
 1:それは時代の趨勢なのか社会問題なのか
 2:その背景は何だと考えるか
 3:その結果どんな問題が生じるのか


 いくつか課題があるに違いないけど,これはアタリ
だ。とりあえずそう思い込む。
 だって考えてみりゃ私だってフリーターみたいなもんだ。

 何となく討論の方向を予測しながら考えを練る。そして誰かが口火を切ってくれるのを待つ。
 問題用紙の余白に大雑把に線をひき6つマスを書く。
 A〜Fまでアルファベットを振って,おのおのの発言回数とその内容をメモするためのスペースを作ったんである。
 メモをとって考えを整理しつつも,下ばっかり向いてることのないように,人の話にうなずきつつペンを動かす。
 だから,メモはとったもののすっごく乱雑。
 ただ申し訳ないことに,その討論が実際どう進んでいったのかについての記憶は非常に乏しい。
 とりあえずは各々の意見を出し合いながら,問題番号順に話をしていった。
 その中で私がいったのは,1について「必ずしもどちらか片方とはいえない。前者が7で後者が3くらいではないか」。
 確かに"フリーター"なんてカタカナ言葉が社会的に認知されちゃた弊害ってあるけど, 昔ながらの経済成長が望めなくなったとか産業構造が変化したとかそういう背景がそれを加速した面だって大きいし。
 そしてそれが社会問題になるとすれば,そうした変化への対応が遅れているゆえではないかと思うし。
 あともうひとつは"フリーター"とひとくくりにしないで「"positeve"と"negative"に分けて考えた方がいいのでは」という提案をした。
 学校を卒業してフリーターになる人が多い背景には,学校での進路指導が不十分なんて意見もあるけれど,それなりに充実していたがゆえに「どうしてもこの職につきたい」って人だっているかもしれない。
 私は,自分もフリーターゆえに自己否定はしたくないもん。
 
 討論のメンツも現役学生はいなくて,やっぱりフリーターだったり講師やってたりだったりする人ばっかりだった。
 ありがたいことに討論をぶち壊してくれるような困ったちゃんもおらず,天使や神様が大名行列で通るほどの沈黙にも陥らず,各々多寡はあれど全体としてはそれなりに発言をし,討論は終わった。
 最後のほうでやっと教育問題に話が入ってきたな…という感じで
結論がまとまるということはなかった。
 
 そのあとさらに全体への質問。
 この討論のテーマに関する自分の考えを簡潔に,というのとそれに付随した質問がいくつか。
 
 一度控室に戻るが,ほかの人がそれなりに緊張が解けて話をしてるのを後目に,ABのふたりはそのまま個人面接へ強制連行。
 また会えるかなぁ…。

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